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スタッフTOPICS ゆざき知事に関する情報や、なにげない日常の出来事などを、専任のスタッフがお届けします。

2016年1月

平成28年 年頭のご挨拶

2016年1月 4日

新年あけましておめでとうございます。皆様方にはお健やかに新年を

お迎えのこととお慶び申し上げます。

平素より私の政治活動、また本県行政の推進に格別のご支援ご協力を

賜り、厚く御礼申し上げます。

恒例ではございますが、この場をお借りし、本県の近況を報告させて

頂き、年頭にあってのご挨拶にかえさせて頂きます。

 

 

Ⅰ 県内情勢等

【県内経済の動向】2015101日 日銀広島支店)          

○ 県内の景気は、輸出は、自動車を中心に増加しているほか、住宅

投資は持ち直しており、設備投資は緩やかに増加しているなど、

緩やかに回復している。

○ 雇用情勢は、昨年8月の有効求人倍率が1.55倍と、平成4年

5月以来の高水準となる等、着実な改善が続いている。

   引き続き、人手不足による経営への影響や、中国を始めとする

世界経済情勢の動向等、県内経済の動向に留意していきたい。

 

【自動車(マツダ)の状況】  

○ 昨年7月に発表された2016年3月期第1四半期決算において、

売上高で、対前年比プラス1,004億円となっており、好調を

維持している。

(4月に発表された2015年3月期通期決算では、売上高が3兆

円を超え、純利益は2年続けて過去最高を更新)

○ 新型デミオや新たに市場に投入したCX-3の販売は好調に推移

し、販売台数、利益共、通期計画に対して順調な進捗であり、広

島県内経済全体に好影響を与えている。

○ 本年3月期の国内生産台数も93万台と高いレベルを見込まれて

  いる。

○ マツダを含めた産学官6団体(マツダ・ひろしま産業振興機構・

広島大学・中国経済産業局・広島県・広島市)で昨年6月に設立

された「ひろしま自動車産学官連携推進会議」には、前身の会議

体(トップミーティング)も含め、県としても積極的に関わって

きた。この会議は、2030年の自動車産業ビジョンを定め、

着実に実行していくことを目的に設立され、現在関係団体間の

役割分担の整理やロードマップの作成などを議論している。

○ これまでも地域の産業・雇用のけん引役であったマツダが、オリ

  ンピックイヤーである2020年に創業100周年を迎えること

は、地元としても大変喜ばしいことである。

  100周年関連イベントの開催などについて、県としても連携し

  ていきたい。 

 

【広島空港】  

○ 昨年4月のアシアナ航空機の事故で破損した高度計器着陸装置

(CATⅢ)が、9月19日から運用再開された。

○ 御心配をおかけしたが、広島空港は完全に事故前と同じ機能を

回復したので安心して御利用いただきたい。

○ 昨年8月から香港ドラゴン航空が香港線に就航したのに続き、

10月からは、LCCである香港エクスプレスも就航。さらに

10月25日からは、札幌線にエア・ドゥが就航した。

 

Ⅱ 施策動向

≪災害に強いまちづくり≫

【災害に強いまちづくり】

○ 一昨年8月の土砂災害以来、二次災害防止の措置と早期の復旧、

ハード・ソフトが一体となった防災・減災対策に取り組んでいる。

○ 「みんなで減災」県民総ぐるみ運動を大体的に展開しており、

9月始めには、過去最大の約44万人の参加による「一斉地震防災

訓練」なども実施した。

○ 県民一人ひとりが「災害から命を守る行動」を適切にとることが

できるよう、総ぐるみ運動を進め、「災害死ゼロ」を目指してい

く。

 

≪地方創生等≫

【チャレンジビジョン】  

○ この度、平成22年に策定し、本県の目指す姿と方向性を示す

「ひろしま未来チャレンジビジョン」を見直すとともに、その実施

計画となる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定した。

○ ビジョンでは、都道府県のビジョンとしては少々大胆だが、目指す

姿として、「仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ!活気あふれ

る広島県」ということを掲げた。

○ 県民の皆様と一緒に、仕事と暮らしのどちらかを優先して妥協する

のではなく、どちらもあきらめず追求する、欲張りなライフスタイ

ルを実現したいという思いを込めた。

○ あらゆる分野における「イノベーション」、誰もが暮らしやすい

「ファミリー・フレンドリー」、広島県の特徴である「都市と自然

の近接ライフ」の視点をもって、県内外の多くの方々にとっての

究極のホームタウンとなるよう取り組んでいきたい。

 

【定住促進】  

○ 一昨年7月に開設した、有楽町の移住相談窓口「ひろしま暮らし

サポートセンター」への相談件数は、1年間で1,200件を

超えた。

○ 昨年に入って都内各所で,地方移住に関心を持つ若者等と県内

地域をマッチングするセミナーを行ったところ、毎回30~40

歳代を中心として40人程の参加者があり、熱心に議論いただく

など、地方に対して新たな価値観を持つ若い世代がいることを

実感している。

○ 実際に移住した人は、まだ13世帯だが、これらの方々は初回

相談後1年以内に移住された方々であり、広島県が移住先として

認知され始めていることの表れだと思っている。

○ こうした動きを定住につなげるため、専用ホームページ「HIRO

BIRO(ひろびろ)」で実際に移住した方々の「都市と自然の近接

性」を活かした暮らしぶりを紹介している他、9月には専門家で

構成する「空き家活用推進チーム」を設置して、市町における

空き家を活用した住まいの確保に取り組む等、地域の受け皿づく

りを進めている。

 

【若者の定着・就業の徹底支援 ~UIターン就職の促進~】  

○ 大学生のUIターン就職を支援するため、新たに県HP上に「ひ

ろしまUIJターン就活応援サイトGo!ひろしま」を開設し、

県内企業で働くイメージづくりや、業界研究に役立つ情報等を

発信していく。

○ 都内においては、県内企業の社員の方と関東の大学生との交流会を

実施した。

 

【観光】  

○ 昨年6月から「カンパイ!広島県」というプロモーションを実施

している。奥田民生さんに登場いただき、広島県の多彩な魅力を

紹介したガイドブックが注目を集めたところである。

○ 9月からは、観光地の魅力をねこの目線の映像で伝える「広島キャ

  ットストリートビュー」をインターネット上に公開している。

 

【瀬戸内 海の道構想 ~せとうち観光推進機構~】  

   瀬戸内7県で構成する「瀬戸内ブランド推進連合」を、本年4月を

目途に「一般社団法人 せとうち観光推進機構」へ発展改組する。

○ 新たな法人では、平成32年までに瀬戸内への来訪意向を50%

(H26 29.5%)、外国人延宿泊者数を360万人泊(H25

 120万人泊)とする等、瀬戸内エリアでの目標を掲げ、マーケ

ティングに基づく経営視点の戦略を策定し、各種事業を実行して

いく。

 

【瀬戸内海の道構想 ~サイクリング等~】 

  海の道構想の具体的な取組のうち、サイクリングについては、一昨年

開催した「サイクリングしまなみ」の効果を今後につなげるため、

4年後の同規模の大会の開催を目指し、中間年となる本年秋に中規

模の大会を開催することとなった。

○ 6月に観光庁の広域観光周遊ルート形成促進事業において認定され

た「せとうち・海の道」において、外国人観光客の受入環境整備や

交通アクセスの円滑化、滞在コンテンツの充実等に取り組むことで

地域の活性化を図り、瀬戸内域への誘客を図っていく。

 

【瀬戸内海の道構想 ~クルーズ~】 

   クルーズでは8月15日、アジア最大のクルーズ客船「クァンタム・

オブ・ザ・シーズ」が、約6,400人の乗客・乗員を乗せて、

広島港五日市埠頭に初めて入港した。

   乗客のアンケートでは、原爆ドームや宮島など、訪問した観光地に

対して高い評価をいただいた。

   今年度内にあと2回、大型クルーズ客船が五日市埠頭に寄港する予定

なので、引き続き広島らしいおもてなしに取り組み、継続的な寄港

につなげたい。

 

【広島ブランドショップ「TAU」】  

○ TAUでは、酒祭りやカープイベントなどの定番イベントの実施の

他、国際的にも評価の高い山間部のワインやチーズ、瀬戸内の鮮魚

等、まだ全国に知られていない豊かな広島の食を体験いただき、広

島のファンになっていただくように取り組んでいる。

○ 牡蠣シーズンに併せて、恒例のオイスターバーの開店、地下1階

から3階までの各飲食店でも牡蠣料理のメニューを取り揃え、シー

ズンを通して、広島の牡蠣を味わっていただけるよう準備して

いる。

○ 引き続き、首都圏における情報拠点として、「ひろしま」の魅力を

より深く理解いただけるよう発信し、「ひろしま」ブランドの価値

向上に努めていきたい。

 

【新たな投資誘致戦略】  

○ 昨年9月の県議会定例会で、県内への本社機能の移転や拡充を行う

事業者に対する税法上の特例措置、具体的には事業税と不動産取得

税の不均一課税を実施する条例を制定した。

○ 企業の皆様が、事務所や研究所の新増設を予定される場合、雇用増

などの認定要件をクリアすれば、国からのオフィス減税や雇用促進

税制などに併せて、本県の優遇措置も受けられるので是非御活用

いただき、広島県への本社機能等の移転を進めていただければと

思っている。

 

【イノベーション・エコシステム】  

   県内企業の成長を促進するため、経営者・経営幹部候補を対象に、

自社の将来に向けたイノベーション戦略を提案・実行できるリー

ダー人材を育成する「ひろしまイノベーションリーダー養成塾」

を創設した。

○ 約半年間、高い志を有する経営幹部等が集い、切磋琢磨し、人的

ネットワークを広げながら学ぶことで、本県の将来を担うイノベ

ーションリーダーとなっていただきたいと考えている。

 

【世界と直結するビジネス支援】  

   米国カリフォルニア州シリコンバレーとのつながりによる新たな

ビジネスの創出を目指し10月に現地で、県内企業と現地企業の

商談会を実施した他、年度内に、現地企業を広島に招へいして、

マッチングを実施することも予定している。 

   新たな協力関係の構築と、新しいつながりによるイノベーションの

創出を目指していく。

 

【広島県産応援登録制度】

   一昨年度から実施している「広島県産応援登録制度」では、180

 を超える生産者こだわり  の登録商品を、ホームページでPRする

とともに、販路開拓などを支援している。

   登録商品は、新たに日本初のコールドプレスジュース専門店である

サンシャインジュースなどで利用されている。

   今後も首都圏の高級飲食店や量販店等で、フェアなどを実施する

予定。是非こだわりの広島産品を楽しんでいただきたい。

 

【女性の働きやすさ日本一】  

○ 働きたいときに、いつでも安心して子供を預けて働くことができる

環境整備に向けた取組を強化している。

   6月からは、子供が認可保育所に入所できないために、育休復帰や

求職活動ができず、働けない方々がやむを得ず、認可外保育施設を

利用する場合に、利用料の負担増への助成を行う、都道府県で初め

ての制度を創設した。

   また県内企業に対し、女性の活躍促進を働きかけている「働く女性

応援隊ひろしま」の構成員である、経済団体・労働団体・行政が、

7月から,県内各地で20回以上のリレーセミナーを展開するな

ど、機運醸成も進めており、引き続き「女性の働きやすさ日本一」

を目指していく。

 

【社会で活躍する人材の育成 ~MBA~】  

   県立広島大学は、8月、文部科学大臣から、本年4月の経営専門職

大学院(MBA)開設の認可を受けた。

   中国地方で初めての開設である。

 「中堅・中小企業」「ソーシャル・ベンチャー」「農業」「医療・

介護」に重点を置きビジネスに関わっている社会人や起業を目指す

社会人等を対象に、経済社会の更なる発展を担うビジネスリーダ

ーを養成していく。

 

【社会で活躍する人材の育成 ~プロフェッショナル人材~】  

   大都市圏に集中している事業企画・運営などの経験豊富な人材と、

県内の中小企業等とのマッチングを促進するための「プロフェッ

ショナル人材戦略拠点」を全国に先駆けて県庁内に設置した。

   7月には、人材を受け入れた中小企業等の負担軽減を図るための

補助制度を創設したところなので、これも運用し、各企業の成長

戦略の実現に必要な人材の確保に取り組む。

   これまで培った経験や技術を、広島の企業で活かしたいという方が

あれば、「プロフェッショナル人材戦略拠点」に御紹介いただき

たい。

 

【がん対策日本一】  

   広島駅北口に整備を進めてきた、広島がん高精度放射線治療センタ

ーを、10月1日に開設した。

○ がん放射線治療の拠点として、広島市内の広島大学病院、県立広島

病院、広島市民病院、広島赤十字・原爆病院の4つの基幹病院が

連携し、高度で効果的な治療を提供するとともに、放射線治療に

係る人材を育成していく。 

   設置主体の異なる4基幹病院の機能分担・連携という全く新しい

ケースとして、この取組を全国に発信していきたい。

 

≪その他≫

グアナファト州との交流等】  

   友好提携1周年を迎えるメキシコ合衆国グアナファト州や県人会の

創立記念行事等が行われるブラジル、ペルー、パラグアイ、アル

ゼンチンを訪問し、在外ネットワークの維持・強化を図るととも

に、本県の魅力PR等を行う予定である。

   グアナファト州では、中南米最大のセルバンティーノ国際芸術

祭へ、本県神楽団とともに参加するとともに、広島の和食やお好

み焼き、日本酒を広く紹介するなど、本県の魅力を発信する。

   広島県内では、8月、県内企業や団体など約230会員が参加

して、「広島グアナファト親善協会」が設立されており、この

団体とも連携しながら、更なる交流を促進していく。

Ⅱ その他

【カープ】

○ 今シーズン、24年ぶりのリーグ優勝が期待されたが、69勝

71敗3引き分けで惜しくも4位に終わった。地元最終戦に敗れ

たため、クライマックスシリーズ進出もならなかった。

○ 一方カープ人気は絶好調で、球団史上初めて主催試合の観客動

員数が200万人を超えた。

広島の経済活動にも大いに寄与しており、来季以降も人気が継続

するよう期待している。

 

【サンフレッチェ】

  年間優勝。サッカー王国の復活を期待させる活躍に、多くの感動を

県民に与えてくれ、歓喜に沸いた。本年は連覇に向けて大いに期待

している。

 

【JTサンダーズ】

○ プレミアリーグの2014/15シーズンで初優勝した。

○ 10月末から2015/16シーズンでは厳しい戦いを続けて

いるが、活躍を期待する。

 

 

≪広島の使命≫

【サミット外相会合】

○ 昨年は、被爆、終戦から70年を迎える節目の年であった。

○ 核兵器のない平和な国際社会の実現に向けて、各国の首脳に核の

悲惨さを認識いただき、核兵器廃絶への信念を共有してもらう

ため、一昨年から広島市や経済界の皆様と一緒になって主要国

首脳会議(サミット)の誘致活動を続けてきた。

○ 本年、日本で開催される主要国首脳会議(サミット)の外相

会合が、4月に広島市で開催されることが決定した。

   会議の成功に向けて、県、広島市、経済界などで構成する支援

推進協議会を設立した。

   引き続き、官民一体となって万全の態勢で受入準備を進め、

この機会に,広島の魅力を世界に紹介するとともに、被爆の

実相に触れる機会の提供に努めるなど、今後とも核兵器廃絶に

向けた具体的なプロセスの進展に貢献していく。 

 

新たな年の始まりとして、「広島に生まれ,育ち,住み,働いて

良かった」と心から思える広島県の実現に向けて、微力ながら

今後とも全力で県営運営に邁進して参る所存でございます。

どうぞ皆様方には引き続き、本県の発展に御尽力を賜りますよう

お願い申し上げ、年頭のご挨拶にかえさせて頂きます。

 

広島県知事 ゆざき英彦

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